こんにちは。
ハーバード大学大学院の教授の書いた本ですが、何が驚いたかと言いますと、この先生は老化を「病気」ととらえていること。
つまり、加齢とともにNADが失われ、そのせいでサーチュインの働きが衰えることが、老齢に特有の病気を発症する大きな理由の1つと考えられている。
一般的には、老化はなすすべもない当たり前のことであきらめますが、今あるような老化に終止符を打つべく、色々な対処法や新しい医学療法が書かれていて本当に面白い。
老化の根源を追い求め、人間とは何かを定義し直すことで、新たな人間の進化が始まる、そんな人類の未来が垣間見えます。
文中に、ウイルスによるパンデミックについての記載があり、コロナ発生前に書かれた本ですが、新たなウイルスによる世界的大流行を警告しており、またワクチン開発については、実際に書かれている通りの事が起きています。この本に書かれている医療の未来は実際に起こりうる事なんだと痛感させられました。
最先端科学とテクノロジーで「人類は、老いない身体を手に入れる」という事ができるという事も真実味が増してきます。
この本の老いなき身体は、ホルモン補充なんてレベルの話ではありません。
赤ワインを飲みながらこの本を読めば、酔いとともに読んでいる自分がワインの効用で若返っていく様な気分が味わえます。
ただし、本の後半にさしかかると、長生きした場合のお金の問題、人口増加による環境破壊などの現実を突き付けられます。そして最後にはそれらを人類は乗り越えることができると断言しています。
遺伝子操作などはせず、「食事の量を減らし運動する」これが今の自分の健康寿命を延ばす為に今すぐ実行できて確実な方法であるという事を学びました。
老化を病気ととらえ老化を抑制する薬が出るのはそう遠くない未来かもしれませんが、保険適用になるのはまだまだ先の様です。